【イベントレポート】企画展関連イベント「鈴木伸一先生関連作品上映会」第2弾

2024.07.15

6月16日(日)、トキワ荘通り 昭和レトロ館にて《特別企画展「鈴木伸一のアニメーションづくりは楽しい!!~トキワ荘からアニメの世界へ~」関連イベント「鈴木伸一先生関連作品上映会 第2弾」を開催いたしました。
たくさんのご応募、ご参加ありがとうございました。

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鈴木先生からお話しいただいた中から、スタジオゼロ時代の製作秘話など、いくつかご紹介します。

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「鉄腕アトム ミドロが沼の巻」
絵コンテは鈴木先生と石ノ森先生が担当され、一ヶ月ほどの製作期間で原画が完成し、この作品ではバンクシステムという技法が用いられたとのこと。
また先生方が手掛けたアトムと大トカゲの戦闘シーンは、放送の尺の関係でカットされてしまったことなど、当事者ならではのエピソードも語っていただきました。

●「レインボー戦隊ロビン」
レインボー戦隊のキャラクターは、石ノ森章太郎先生、鈴木伸一先生、藤子不二雄Ⓐ先生、藤子・F・不二雄先生によって生み出されたもの。また、第29話「消えた豪華船」の冒頭に登場する記者に扮した鈴木先生のキャラクターは、先生方が登場させるように指示した訳ではなく、スタッフの遊び心で登場することとなったそうです。
『レインボー戦隊ロビン』は白黒作品ですが、総天然色(カラー)にしなかった理由には、経費が大きく関係していたとも。

●「ぼくらマンガ家 トキワ荘物語」
この作品が製作されることになった経緯は、トキワ荘が解体されることが関係していた可能性もあるとのことで、トキワ荘での先生方の生活の様子を忠実に描いていると仰っていました。
また、キャラクターとして登場する先生達の性格は、おおよそそのままだそうです。
鈴木先生はこの作品で監督の立場でしたが、監修もしていたかもしれないと言及されていました。


今回の上映会でも参加者の皆さんは食い入るように映像をご覧になり、鈴木先生が離されるスタジオゼロ時代のエピソードには終始笑いが起こり、和やかなイベントとなりました。

鈴木伸一先生、今回の上映会でも貴重なお話をいただき、ありがとうございました。